7月11日に鎌ヶ谷市役所で開催された、
つばさクリニックで院長をされている宮崎先生の講演会に
利用者さん1名と一緒に参加してきました。
今回、講演会に登壇された宮崎先生は、
ユメキットとしても日頃から大変お世話になっている先生です。
講演会でお話を聞ける機会は中々ないので参加させていただきました。
今回の講演会のタイトルは 「心の病とつばさクリニックの取り組みについて」 でした。
前半は、心の病を持っている方との接し方のポイントや
コミュニケーションの取り方など
普段宮崎先生が診察の中で実践されていることを教えてくださりました。
後半はタイトルにもあるようにつばさクリニックの取り組みについて
お話をしてくださりました。
つばさクリニックは、外来診療はもちろんですが、
訪問診療に力を入れているクリニックさんです。
その中で行われているのは「ACT」です。
ACTとは(Assertive Community Treatment:包括型地域生活支援プログラム)といい、
重い精神障害をもった人であっても、地域社会の中で自分らしい生活を
実現・維持できるよう包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントモデルのひとつです。
1970年代初頭にアメリカで生まれてから多くの国に普及し、効果が実証されています。
ACTの特徴は、
・看護師・精神保健福祉士・作業療法士・精神科医などからなる多職種チームアプローチであること
・利用者の生活の場へ赴くアウトリーチ(訪問)が支援活動の中心であること
・365日24時間のサービスを実施すること
・スタッフ1人に対し担当する利用者を10人以下とすること
・個別化された直接サービスを提供すること
・利用者の希望やストレングス(強み)を大切にすること
以上のことがあげられます。
同じ鎌ヶ谷市でこのような素晴らしい取り組みをされている
クリニックさんが身近にあり、勉強をさせていただく機会があることは、
とても貴重なことだと感じました。
講演会後は、懇談会があり、宮崎先生に対しての質問コーナータイムがありました。
その質問の中でとても印象的だったものは
「宮崎先生のこれからの目標はなんですか」の質問に
「目標は鎌ヶ谷市周辺にACTのチームを作りたい。そして、法人として取り組まれている
依存症や自殺率の低下を目指していきたい」という言葉が胸に刺さりました。
就労移行という仕事柄、精神科の先生と関わらせていただく機会がたくさんありますが
宮崎先生のお話の仕方やお話の聞き方は、
とても素晴らしく通院同行の際はとても勉強になっています。
同じ市内で障害のある方に接ししているもののとして、
宮崎先生の素晴らしい技術を吸収しつつ、日々の支援に役立てていきたいと思います。