こんにちは。利用者の苺です。
久しぶりの更新ですが、何の本を紹介すればいいのかまたもや分かりません。
なんでかというと、最近音楽ばかり聴いていて、ほとんど本を読んでいないから。
まずい……こんなことをしている場合ではない、いや音楽だっていいものだけど、本を読まないのはまずい……と思いながらも
気付くとテレビの録画を見ているわたし。
だって、可愛い歌手がいるんだもん
(と子供のように主張)。
でもまあ、多分大丈夫。
節約のために新聞とるのをやめて三ヶ月が経過した今、
朝起きると真っ先に
「新聞が読みたい……」と思うのでね。
公民館図書室に行けばよりどりみどりで読めるけど、朝起きて家の中で
新聞が読めないのはつらい……。
多分、来月からまた新聞再講読します。
さて、紹介する本がないと困ったわたしがやけになって選んだのは、
「龍は眠る」です。
宮部みゆきさんの名作。
日本推理作家協会賞をとっていて、新潮文庫から出ています。
この本ね、今手元にないけど、すっごく面白かったんですよ。
夢中で読みました。素晴らしいと思います。
なんかあらすじもよく覚えてないけど、超能力者の話だっけか……
なんかいろいろあって、ちょっと問題というか「あっ……」と思った場面が
あったんですよ。なんというのかなー、
「ええっ、それはまずい!」と思った場面。
その瞬間泣き出してしまって、今だって思い出して泣きそうになる
あやしいわたし。
それで困るほど泣いたんですけど……あまり好きではない。
多分、わたしの許容量を超える内容だったんだと思います。
素晴らしいお話だけど、意味も分かるけど、楽しかったけど、
それよりもつらくってね……。
だから多分、図書室にあるけど二度と読まないと思います。
わたしには宮部みゆきさんのお話はそういうものが多い。
「魔術はささやく」もそうだった。
ああ、思い出したくない。
茶の間で読んでいて、「あらまずい、わたしこれからものすごく泣くな」と
思って、無言で自室にすーっと消えたことを覚えています。
いや、おなじ茶の間にいた母の前でボロボロに泣くわけにもいかないので……。
恥ずかしいしね。
でもって、「面白いよ!」と「龍は眠る」を母にすすめ、
開いている本の見た感じから、もうすぐつらくも悲しく、
素晴らしい場面に差し掛かるなと思い、
わたしはそのときすーっと自室に消えました。
いや、多分母も泣いたと思う。母とは感性が似ているから
(性格は真逆でお互いを理解するまですぐけんかしていた)、
母も素晴らしかったけどもう二度と読みたくないと申しております。
だって、ねえ……あの手紙をあの人がうにゃうにゃの場面がね……
本当、「ええっ、それはまずい!」と思ったんですよ……。
それでまあ、あんな結果に。いや、酷かったのかというとそうも言えなくて、
でももう思い出したくない……。
どうしてこんな話が思いつくのでしょう? すごいとしか言えない。
「火車」も面白かったし、「理由」もすごかったし、
「模倣犯」もなんで書けるんでしょうね?
一つくらいなら書けるかもしれないけど、三つも四つもよくあんな
すごいというか、とんでもない話をかけると思います。
面白くても苦手で読むと疲れるので、これくらいしか読んでませんけど……。
そういえば、父が持っていた「あやし」を読んだらものすごく怖くて、
父に「途中で読めなくなった。よくあんなの読めるね」と返そうとしたら、
「いや、お化けなんて信じてないし。そんなのいるわけないでしょ。あはは!」
と答えられた途端全然怖くなくなって最後まで読めたということもありました。
幽霊とかお化けとか、いるいないなどを真剣に考えたことがなかったのに、
なぜ怖かったのだろう?
このシリーズ、全巻読んでいませんが、続きを読んでも怖くないだろうなあ……。
お話を読んで、あんなに怖かったのが誰かの一言でいきなり楽になるという経験ははじめてだったと思います。
悩んでいることへのアドバイスで楽になることは別として、
わたし怖いお話がすっごく苦手て、ホラーは絶対に無理!
という人間なので、怖いと思ったお話が平気になることがあるとは
思ってもみませんでした。
さて、それではこの辺で失礼します。
わたしが紹介しなくても超有名、とっくに読んでますけど何か?
という宮部みゆきさんの本を紹介しました。
思い出したら哀しくなってきました。
はー、だからずっと頭にあったけど紹介しなかったんですよ。
有名だからわざわざわたしが書くこともないと思ったのもあるけど……
だから、あの「ええっ、それはまずい!」と思った場面が……しくしく。
また泣きそう……泣いたらあやしいのにね。
それでは、皆さんもよろしければこの素晴らしいお話を
お読みになってみてください。
わたしはつらいので読み直さないと思いますが、
このお話の素晴らしさはずっと胸に抱いていくと思います。