こんにちは。利用者の苺です。
今野敏先生の
「カットバック 警視庁FC2」
読みましたよ!
「隠蔽捜査」の戸高が出ると知って、図書室に予約した本です。
戸高、かっこよかった。普段から戸高戸高とうるさいわたし。
戸高は「隠蔽捜査」シリーズの中で人気のある登場人物なのでしょうか。
主人公の竜崎は人気あるみたいですけど。
全巻貸したら、わたしの母も竜崎が好きだと言っていました。
さて、今回紹介する本は吉屋信子の少女小説です。
いろいろありますが、わたしのお気に入りは「花物語」と「返らぬ日」。
ついでに谷崎潤一郎の「卍」も紹介しておきますか。
こっち、ほとんど覚えてないけど。
あと、今野緒雪さんの「マリア様がみてる」シリーズも。
吉屋信子の「花物語」は、わたしが昔から好きな森奈津子先生が
著作のあとがきで面白おかしく紹介していたことで興味を持ち、
大型書店で探し回って購入しました。
短編集で、一つ一つのお話の題名が花の名前になっていて、それが主題を表しています。
文章が文語調になるときがあるので、すごく読みづらいです。
文章が読み取れない……というところは、なんとなく雰囲気でふわっと理解して読みました。
だから正確なところが分かっていないと思います。
でもまあ、お話の内容くらいは把握できたと思います。女同士のお話ですね。
全体的にとてもきれいな印象です。
そして、この本はわたしの祖母が若かりし頃に愛読……かどうかは知りませんが
読んでいた本で、わたしが「「花物語」が好き」と言ったら
「それ、わたしも読んだよ」といい、懐かしがったので貸しました。
わたしと祖母は、初期のころのものほど面白いと思いました。
わたしが読んだのは国書刊行会の上・中・下巻なのですが、上巻は休まずに
読了したものの、下巻にたどり着いたらなんかもう読まなくてもいいかな……と
思いはじめるほど、なんだか退屈になっていました。
前に絶版本を紹介してしまったと思ったことがあるので、あらかじめアマゾンで調べたところ、国書刊行会のものは増刷していないようで、中古の出品があるだけでした。今は文庫で買えるようです。上下巻で各1000円もするし、おしいところは表紙の絵が最近のイラストになっていて、中原淳一でないところですね。
中原淳一の絵が可愛らしかったのにな。
「返らぬ日」は、吉屋信子少女小説選の一冊です。
これも増刷しているようです。
あと、嶽本野ばらさんが解説を書いた「吉屋信子乙女小説コレクション」も
おすすめです。
三冊あるこのシリーズのお話については、まあ、悪くはなかったと思った程度だったんですが、嶽本さんの解説がもうおかしくって……嘘をつくこともあって、
すっごく面白かったです。わたしはこの解説だけですごく満足しました。
あとの「卍」と「マリア様がみてる」ですが、「花物語」にはまったなら、
これらを読むことは順当です。女同士のお話ですから。
「マリア様がみてる」通称「マリみて」は、私立の女子高でのお話です。
ほぼ女性しか出てきません。三十冊以上の長期シリーズなので、読むのが大変かと思いますが、最初の三冊を読めば登場人物が把握できます。
わたしは紅薔薇派でした(他に黄薔薇派と白薔薇派がある)。
祐巳ちゃんと祥子(「しょうこ」ではなく、「さちこ」と読む)様が好き。
「卍」は、文章が大阪弁の話言葉ですから、幼少時代を関西で過ごした母が、
読んでいると大阪弁が聴こえてくると申しております。
わたしは、どんなお話かよく覚えないんですけど……。
さて、もう少しで1500文字を超えそうなので、この辺で失礼します。
皆さん、よろしければ、
「花物語」、「返らぬ日」、「マリア様がみてる」、「卍」、
お読みになってみてください。