おすすめの本の紹介 その2

おすすめの本の紹介 その2

こんにちは。本を紹介する利用者の苺です。
最近、本にでて来る難しい言葉を調べながら読んでいます。
前から知っている作家の本なんですけど、今までは意味が分からなくてもなんとなく読み飛ばしていたんですよね。
それによって新しい言葉を覚えられました。
たとえば、輾転反側、沛然、畢生、輻輳、芳紀、敷衍など。
まあ、読んでいて、こんな一般的でない言葉を使う必要があるのかとは思います。
「益体(やくたい)もない」と「昵懇(じっこん)」という言葉を頻繁に使う作家がいて、「益体もない」は「「役に立たない」、「昵懇」は「親しい」という意味なんですが、「普通に「役に立たない」、「親しい」あるいは「懇意」でいいんじゃね?」と今風な言い回しでつっこみんでいます。「昵懇」は「懇意」とおなじ漢字が使われているので、調べなくてもなんとなく意味は分かりますが……。
とまあ、このように本を読んで、行き当たった意味の分からない言葉を調べていくと、自然と新しい言葉を覚えられるところも読書の効用かと思います。その単語が使われる文脈も一緒に覚えられるので、定着しやすくもあるかと思います。
 しかし、難しい言葉ばかり使われている難解な本ばかり読んでいると嫌になることもありますよね。わたしは三島由紀夫が大好きだけど、難しくて半分くらいしか内容を理解していないと思いますしね。文章がきれいだから、分からなくても読むけど。
 そんな難しい本が嫌になったときにおすすめなのが、
今回紹介する

「日本語でどづぞ」

です。

やっと本題です。「どづぞ」は打ち間違いではないですよ。
 この本は、海外で見かけた間違った日本語表記(看板、メニュー、服のプリントなど)、日本語を学習している外国の方の日本語の間違い、海外で暮らしているため、日本語があやしい日本人の子供が言ったことをまとめた本です。
 この本は、電車内など、公共の場では読まないほうがいいと思います。突拍子もなく、なんでそうなるのかわからないおかしな日本語がどんどん出てきます。笑いをこらえるのがたいへんです。
この紹介記事を書くために事業所内で読んでいたら思わず笑ってしまい、よむのをやめました。
スタッフの方やほかの利用者の方にあやしく思われるかと思って。
 そして、この本を読んでわたしは、母語話者としては訳の分からない日本語であっても、理解しようと意味を推察する努力はするし、多少おかしくても通じる場合もあると分かりました。特に外国の方がおっしゃったことですね。変なことは変だけど、分からないわけではない。

 そうなると、わたしたち日本人がおかしな外国語を使っても、外国の方もおかしいなと思いつつも、理解してくれようとしてくれるかもしれないと考えられるのではないでしょうか。
母語話者には笑えるものですが、目の前の日本語を話せない人と意思疎通したくて、その人の母語が分かるなら、間違えても当たり前と思っていい。外国の方が、自分の母語で話してくれることが有難いのだと思います。
 ですから、外国語を使うことをおそれずにいきましょう―――と、この本を読んで思ったのですが、思っただけでできるかどうかは別なんですよね。
何か月か前に英語の会話学校の体験レッスンを受けたけど、通う気にはなれなかった。
毎週、英語聴いてしゃべるの辛い。外国語ができる方って本当にすごい。
まあ、しゃべることを目標に英語を習う気になれなかったのは、しゃべれるようになりたいのは英語ではなく現代ギリシア語だからでもあったのですが……。
たいてい、現代ギリシア語がかたことできるというと驚かれますが。現代ギリシア語で「こんにちは」は「Καλ〇ερα」。〇の部分は文字が出てきませんでした。
アクセント記号も表示させられない(単語に必ず打って書く。綴りを見ればアクセントの位置が分かる)。〇の部分に現代ギリシア語で「み」と読む英語では「m」に当たる文字を入れて、アクセント記号として「ε」のうえに点のようなものを打って、「カリメーラ」と読みます。多分「良い日」という意味です。
 現代ギリシア語が少しできるという自慢はさておき、よろしければ皆さんも
「日本語でどづぞ」(爆笑注意)を楽しんでみてください。